オフィス移転時のごみの分別方法を知ろう!産業廃棄物と一般廃棄物の違いと処分方法

       

公開日:2024/03/15  最終更新日:2023/09/26

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オフィス移転は、新しい環境で仕事をするチャンスですが、同時に大量のごみを発生させる可能性があります。オフィスから出るごみは、一般廃棄物と産業廃棄物に分けられますが、その違いや処分方法を正しく理解していますか?オフィス移転時のごみの分別方法について、法的な責任や回収業者の選び方などを解説します。

オフィスから出るごみの種類と法的な責任

オフィスから出るごみは、一般廃棄物と産業廃棄物に分けられます。

一般廃棄物とは、家庭や事務所などで生じる日常生活に関するごみで、自治体が収集・処理するものです。一方、産業廃棄物とは、事業活動によって生じるごみで、事業者が自己処理するか、許可を受けた産業廃棄物回収業者に委託するものです。

事業者は、産業廃棄物の発生量や種類を記録し、保管場所や方法を確保し、回収・処理する業者を選定し、伝票や領収書などの書類を管理する義務があります。

不適切な処分を行うと、罰金や懲役などの刑事罰や行政指導などの行政処分を受ける可能性があります。オフィスから出る廃棄物に関する罰則や法的な責任について詳しく説明します。

事業系廃棄物を家庭ごみとして出す場合

事業系廃棄物を家庭ごみの集積所に出す行為は不法投棄とみなされます。

また、委託業者が不法投棄を行った場合でも、事業者はその責任を問われる可能性があります。罰則は以下の通りです。

5年以下の懲役、1,000万円以下(法人は3億円以下)の罰金

廃棄物を野外焼却(野焼き)した場合

野外焼却(野焼き)は廃棄物処理法で明確に禁止されています。違反した場合、罰則が課せられます。

5年以下の懲役、1,000万円以下(法人は3億円以下)の罰金

許可を持たない業者に廃棄物処理を依頼した場合

廃棄物処理業者に廃棄物処理を依頼する際、その業者が適切な許可を持っているか、廃棄物を適切に処理できるかを確認しない場合、事業者も法的な責任を負う可能性があります。罰則は以下の通りです。

5年以下の懲役、1,000万円以下の罰金

したがって、オフィスで発生する廃棄物については、法的な規定に従って適切に分別・処理し、許可を持つ信頼性のある業者に廃棄物処理を依頼することが重要です。

違法な廃棄物処理は罰則の対象となり、法的な問題を引き起こす可能性があるため、事業者は廃棄物管理に注意を払うべきです。

事業系ごみの分別方法と処分方法の選択肢

オフィス移転時に発生する産業廃棄物は、大きく分けて可燃性・不燃性・有害性・特殊性の4つに分類されます。

可燃性産業廃棄物とは、燃えるものであって一般廃棄物として処理できないものです。たとえば、紙類や木製品などが該当します。不燃性産業廃棄物とは、燃えないものであって一般廃棄物として処理できないものです。

たとえば、金属製品やガラス製品などが該当します。有害性産業廃棄物とは、人体や環境に有害な影響を及ぼす可能性があるものです。たとえば、電池や蛍光灯などが該当します。特殊性産業廃棄物とは、その他の特殊な性質を持つもので、特別な処理が必要なものです。

たとえば、パソコンやプリンターなどの電子機器や、家具や備品などの大型物が該当します。産業廃棄物の分別方法は、発生源である事業者が決めることができますが、一般的には、上記の4つの分類に従って分けることが推奨されます。

分別することで、回収・処理する業者の選択肢が広がり、コストや時間の削減にもつながります。産業廃棄物の処分方法には、主に焼却・埋立・リサイクルの3つがあります。焼却は、可燃性産業廃棄物を高温で燃やして処理する方法です。

埋立は、不燃性産業廃棄物を地中に埋めて処理する方法です。リサイクルは、有害性産業廃棄物や特殊性産業廃棄物を再利用や再資源化する方法です。処分方法の選択は、事業者の判断に委ねられますが、環境への影響やコストなどを考慮して決める必要があります。

事業系ごみ回収業者の選び方

オフィス移転時に発生する産業廃棄物を回収・処理する業者を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

許可証の有無


産業廃棄物回収業者は、都道府県知事から許可を受けている必要があります。

許可証の有無や内容を確認しましょう。

分別能力の有無

産業廃棄物は、種類や性質に応じて分別する必要があります。

分別能力のある業者を選ぶことで、事業者の負担を軽減できます。

処分方法の明確さ

産業廃棄物は、法律で定められたルールに従って適切に処分しなければなりません。

処分方法や場所を明確に示す業者を選ぶことで、不正な処分を防ぐことができます。

書類管理の徹底

産業廃棄物は、発生から最終処分までの流れを書類で管理する必要があります。

書類管理を徹底している業者を選ぶことで、法的な責任を果たすことができます。

費用や納期の相場

産業廃棄物回収・処理の費用や納期は、ごみの量や種類、処分方法などによって異なります。

複数の業者から見積もりを取り、相場を把握しましょう。

まとめ

オフィス移転時に発生するごみは、環境や社会に影響を与える可能性があります。そのため、事業者としての責任を持って、適切な分別と処分を行うことが重要です。オフィス移転は、新しい環境で仕事をするチャンスですが、同時に環境に配慮する機会でもあります。オフィス移転時のごみの分別方法を知って、環境に優しいオフィスを目指しましょう!

 

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