飲食店のゴミ回収業者を選ぶ際の注意点や料金相場を知ろう

       

公開日:2023/10/02

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飲食店のゴミを処理する際、ゴミ回収業者に依頼してみてはいかがでしょうか。選ぶ際、メリットだけではなく注意点も把握しておく必要があります。

ここでは、飲食店のゴミ回収業者を選ぶときの注意点をご紹介します。そのほか、各ゴミ処理方法の料金相場をお伝えするので、ゴミ回収業者を利用しようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

飲食店のゴミ回収業者を選ぶ際の注意点6つ

飲食店のゴミ回収業者は、メリットのほかに注意点も確認したうえで選ぶことが大切です。ここでは、業者を選ぶときの注意点を6つご紹介します。

契約から回収後まで流れが明確であるか

契約してからどれくらいでゴミ回収が開始されるのか、契約に必要な書類を準備するのに、どれくらいかかるのかなどを明確に確認しておきましょう。これらの項目を確認することで、ゴミ回収に関するスケジュールが立てやすいです。

契約するときは、あらかじめ必要な書類などを確認しておきましょう。ゴミ回収業者を利用したい時期に間に合うように、事前に準備することが大切です。

また、ゴミが回収されてからどのように処理されるのか、契約する前に確認しておきましょう。ゴミ処理中に問題があれば、飲食店側が責任を問われる恐れがあります。契約違反となったりトラブルが起こったりしないように、各業者の注意事項を把握しておきましょう。

都道府県や市町村から許可を得ているか

業者を選ぶ際、都道府県や市町村から一般廃棄物収集運搬業許可・産業廃棄物収集運搬業許可を得ているか確認しましょう。許可を得ていない業者に依頼すると、飲食店側に責任が問われる恐れがあります。

産業廃棄物とは、有害物質や化学物質などの特別な処理が必要なゴミを指します。一方で一般廃棄物は、産業廃棄物以外のゴミのことです。一般廃棄物収集運搬業許可と産業廃棄物収集運搬業許可の両方を得ている業者を利用することで、ゴミを1か所にまとめておけば回収してもらえます。

ただし、さまざまなエリアで複数店舗を経営している場合、ひとつのゴミ回収業者にすべてのゴミを回収してもらうことができない場合があります。その際、各エリアに対応している業者のなかから、都道府県や市町村から許可を得ているところを選ぶとよいでしょう。

また、一般廃棄物収集運搬業許可や産業廃棄物収集運搬業許可を得ているからといって、すべての品目を回収してもらえるとは限りません。飲食店のゴミをすべて回収してもらいたい方は、無許可の品目が回収されないように注意しましょう。

ゴミ回収車の台数は十分であるか

万が一ゴミ回収車が故障したり、回収できるゴミの容量を超えたりしても、ほかのゴミ回収車で対応してもらえるかが肝心です。十分な台数が確保されていれば、急なトラブルにも対応できるでしょう。

また回収ルートが確立されていると、飲食店が希望する時間や曜日の頻度でゴミを回収してもらえるメリットがあります。曜日や時間が限定されてしまうことを避けられるので、回収してもらいたいゴミの量が多い飲食店は回収頻度などを確認しておきましょう。

ただし、ゴミ回収車の台数だけではなく、スタッフの人数もチェックしておくことがポイントです。スタッフの人数が十分であれば、担当運転手が不在時でも、ほかのスタッフが運転して予定どおりにゴミを回収してもらえるでしょう。

ゴミ回収の実績が多いか

ゴミ回収業者に依頼する際、回収実績が多い業者がおすすめです。実績が豊富であれば、スタッフのゴミ回収に関する知識が豊富であると考えられます。回収できるゴミとそうでないゴミなどの知識が培っていれば、ゴミ回収に詳しくない方でも安心して任せられるでしょう。

また各業者の公式サイトを確認できる場合、今までに担当してきた飲食店や企業名などをチェックすることがポイントです。有名企業を担当していたり、同エリアの担当店舗数が多かったりすると、信頼してゴミ回収を依頼できるでしょう。

ただし、担当している店舗の数が多いと、希望する頻度でゴミ回収を引き受けてもらえないケースがあります。ただ実績を確認するだけではなく、回収可能な曜日や頻度なども業者ごとに比較しましょう。

いつでも問い合わせができるか

安心してゴミ回収業者に任せられるように、いつでも問い合わせ可能なカスタマーセンターが設置されている業者がおすすめです。とくに早朝や夜中に開いている飲食店は、ゴミに関する疑問やトラブルなどをいつでも相談するために、24時間365日問い合わせ可能なところがよいでしょう。

カスタマーセンターを設置している業者は、危機管理がしっかり行われていると考えられます。そのため、ゴミ回収に関するトラブルを未然に防ぎたい方も、カスタマーセンターがある業者が適しているでしょう。

料金提示が明瞭であるか

ゴミ回収業者によっては、回収頻度が変わったり、ゴミの量が増えたりすることで、料金が変動して見積もり時よりも高くなってしまうケースがあります。そのため、予算内におさまるように、明瞭な料金提示を心がけている業者がおすすめです。

料金が変動する場合でも、どうしたら変動するのか、変動幅や上限額がいくらなのかなどを確認しておきましょう。各業者の公式サイトで料金を確認し、実際の見積もり額と比較することがポイントです。

飲食店のゴミ処分の料金相場

飲食店のゴミを処分する方法は、ゴミ回収業者に依頼する方法のほかに、自分でゴミを持ち込む方法と市町村に依頼する方法があります。ここでは、飲食店のゴミ処分の料金相場を回収方法別にご紹介します。

自分で持ち込む場合

飲食店のゴミは、各自治体が指定した場所に自分で持ち込めるケースがあります。自分で持ち込む場合の料金相場は、10kgあたり200円~、1立方メートルあたり4,000円~です。料金の算出方法は各自治体で異なるため、公式サイトの情報を確認しましょう。

自分でゴミを持ち込む場合、業者に回収してもらう費用を軽減できるメリットがあります。ただし、ゴミの量が多かったり、持ち込む場所までの距離が遠かったりする場合、自分の自動車で運ばなくてはいけません。

市町村に依頼する場合

飲食店のゴミを近くのゴミ回収所に持っていき、ゴミ処理を市町村に依頼する方法があります。市町村に依頼する際の料金相場は、30L~45Lの1袋あたり342円ほどです。事業系有料ごみ処理券を配布するケースが多く、事前に手続きを済まさなければいけないか確認しましょう。

ただし、エリアによっては回収対象外のところがあります。これから飲食店経営をはじめようと考えている方は、市町村にゴミ回収を依頼できる地域なのかをチェックしてみましょう。

ゴミ回収業者を利用する場合

業者を利用する際の料金相場は、1週間に3度の回収で月約40,000円~です。1か月に回収するゴミの量が100kg~150kgである場合の相場であり、ゴミの量が増えれば料金も上がります。

ゴミ回収に関する専門知識を培っているため、安心してゴミ回収を任せられます。ほかのゴミ処理方法と比べると料金は高いですが、業者によってはカスタマーサービスが充実しているため、トラブルが起こっても素早く解決できるでしょう。

まとめ

飲食店のゴミ回収を業者に依頼する場合は、一般廃棄物収集運搬業許可や産業廃棄物収集運搬業許可が得られているかを確認しましょう。許可されていない品目を回収してしまうと、ゴミを出した飲食店側に責任があると捉えられます。

またゴミ回収業者によっては、実際の料金が見積もり額を上回ってしまうケースがあります。複数の業者に見積もりを依頼して、明瞭な料金を提示してくれる業者を選ぶとよいでしょう。

飲食店のゴミ処理でお困りの方は、注意点を把握したうえで業者を利用してみてはいかがでしょうか。料金やサービス内容などが気になる方は、各業者を比較して見積もりを依頼してみましょう。

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